「白日」という言葉を聞いて、真っ先に四字熟語の「青天白日」を連想する人は少なくない。青天白日は、雲ひとつない青空と輝く太陽を意味し、転じて「無罪であることが証明され、疑いが晴れること」を象徴する言葉として広く使われてきた。
しかし、本楽曲のタイトルは「青天」を削ぎ落とし、「白日」のみを抽出している。この削ぎ落としの美学こそが、作品全体を覆う冷徹なリアリズムの鍵だ。白日とは本来、照らし出された昼の太陽、あるいは隠し事のない白日の下に晒される状態を指す。逃げ場のない真昼の光は、救いであると同時に、己の過去や罪業を白日の下に暴き出す刃にもなり得る。タイトルに込められたのは、決して晴れやかな解放感だけではない。光の眩しさがかえって影の濃さを強調するように、拭い去れない過ちと対峙せざるを得ない人間の孤独がそこには投影されている。