ジェシー・アイゼンバーグの経歴を振り返る上で欠かせないのが、ジャンルを超えた映画代表作の数々です。彼の名を広く世に知らしめたのは、2009年の痛快ホラーコメディ『ゾンビランド』でした。厳格な生き残りルールを守る臆病な青年コロンバス役は、ウディ・ハレルソンとの絶妙な掛け合いとともにカルト的な人気を獲得。2019年の続編『ゾンビランド:ダブルタップ』でも変わらぬ冴えを見せました。
そして2010年、デヴィッド・フィンチャー監督の『ソーシャル・ネットワーク』で演じたマーク・ザッカーバーグ役は、彼のキャリアにおける最大の転機となります。早口で冷徹、しかし内面に強烈な承認欲求と孤独を抱える若き起業家像は、まさに時代のアイコンとなりました。本物のザッカーバーグ本人とは後に米バラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ』で初対面を果たし、「君の演技は面白かったよ」と声をかけられたエピソードは今や伝説です。
さらに、鮮やかなマジックで悪徳企業を懲らしめる犯罪集団を描いた『グランド・イリュージョン』シリーズ(リーダーのJ・ダニエル・アトラス役)や、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』での怪奇的な悪役レックス・ルーサーなど、メジャー大作でも唯一無二の存在感を放ち続けています。そして待望の『グランド・イリュージョン』第3弾のプロジェクトも前進しており、エンタメ大作への本格復帰を心待ちにする声は絶えません。