かつてハンバーグと言えば、家族で訪れるファミリーレストランの定番メニューだった。しかし現在、客席の風景は一変している。カウンター中心の、まるで高級寿司店や焼き鳥屋のような佇まいのハンバーグ専門店が増えているのだ。
目の前の鉄板で一つずつ丁寧に焼き上げられ、最高の状態で提供される。誰にも邪魔されず、肉と対話するように黙々と味わう。そんな「お一人様極上体験」を提供する一方で、週末には子供連れが安心して過ごせる小上がりを設ける店もある。ターゲットを絞り込むのではなく、それぞれの時間帯で異なる表情を見せる柔軟性が、現代の店舗経営には求められている。