二人の原点といえば、金字塔を打ち立てた少女漫画実写化の傑作、映画『ちはやふる』シリーズに他ならない。競技かるたに情熱を注ぐ高校生たちの熱量を見事に体現したこの作品で、二人はまさに作品の心臓部を担っていた。厳しい練習漬けのロケ地・滋賀県近江神宮での日々が、彼らの距離を急速に縮めたのは間違いない。
野村周平が演じた真島太一の切ない片思いと、広瀬すず演じた綾瀬千早の無邪気な情熱。役柄上の複雑な感情線は、カットがかかった瞬間に笑い声へと変わっていたという。厳しい撮影現場で互いを鼓舞し合った経験が、青春ドラマとしての完成度を高めると同時に、生涯にわたる友情の土台を築き上げた。