極限の荒行「千日回峰行」の真相|9日間断食の堂入りと達成者の現在

極限の荒行「千日回峰行」の真相|9日間断食の堂入りと達成者の現在

極限の荒行「千日回峰行」の真相|9日間断食の堂入りと達成者の現在にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

織田信長による比叡山焼き討ち以降、現代に至るまで比叡山で千日回峰行を成し遂げた行者は50名余りしか存在せず、歴史に残る千日回峰行の達成者一覧は仏教史そのものといえます。その中でも特に広く知られているのが、伝説的な巨星たちです。

比叡山において、戦後初となる「千日回峰行を2度満行」という前人未到の偉業を達成したのが故・酒井雄哉大阿闍梨です。波乱万丈の半生を経て出家し、計8万kmを歩き抜いた酒井大阿闍梨の「一日一生」という言葉は、今も多くの人々の心の支えとなっています。

また、吉野金峯山寺の大峯千日回峰行において、1300年の歴史で2人目となる達成者となったのが塩沼亮潤 大阿闍梨です。塩沼大阿闍梨は千日回峰行の満行後、さらに「四無行(断食・断水・不眠・不臥の行)」や「八千枚大護摩供」をも満行しました。

各大阿闍梨の現在の活動を見ると、塩沼大阿闍梨は宮城県仙台市に慈眼寺を開山し、毎日の護摩祈祷や定期的な法話会、執筆や講演活動などを通じて、宗派の垣根を越えて人々の悩みに寄り添い続けています。極限の苦難を経験したからこそ発せられる温かく慈悲に満ちたメッセージは、現代社会を生きる多くの人々に深い気づきと安らぎを与えています。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。