本作の説得力を支えているのは、間違いなく実力派キャストと本物の職人技の融合だ。イタリアの料理界で神話的な存在として知られるアレッサンドラ・スパイスニ(Alessandra Spisni)が監修および出演として参加しており、劇中で披露されるパスタ作りの所作一つひとつに本物の凄みが宿っている。
さらに、カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した経歴を持つ名優マルチェロ・フォンテ(Marcello Fonte)の迫真の演じる姿が、作品に深遠な人間味を与えている。彼が演じる主人公の苦悩に満ちた表情と、麺棒を握る際に見せる鬼気迫る鋭い眼光は、観る者を一瞬で物語の世界へと引きずり込む。
アレッサンドラ・スパイスニ(Alessandra Spisni)の技術的指導のもと、マルチェロ・フォンテ(Marcello Fonte)自身も数ヶ月に及ぶ猛特訓を経て撮影に臨んだ。吹き替えなしで挑んだ調理シーンの臨場感は、映画史に残る名場面となると確信されている。