長時間の同一姿勢は、全身の血行不良を引き起こし、脳への酸素供給を物理的に低下させます。シートに座ったまま、あるいはパーキングエリアでの降車時に数分取り入れるだけで劇的な効果をもたらすのが、血流ポンプを再起動させる局所ストレッチです。
車内で行う場合、まずは「肩甲骨の引き寄せ運動」が有効です。背もたれから背中を少し離し、両肘を後ろに強く引きながら胸を広げ、左右の肩甲骨を中央でギューッと寄せます。これにより、褐色脂肪細胞が多く存在する肩甲骨周りの熱産生が活発化し、交感神経が優位になります。また、信号待ちなどで停車している間に、足首を手前へ力強く引き上げ、次に爪先立ちをするように下へ倒す運動を10回繰り返すと、ふくらはぎの第二の心臓ポンプが作動し、下半身に滞留していた血液が心臓・脳へと力強く押し上げられます。
また、高速道路を走る際、SAやPAで何を口にするかも勝敗を分けます。「お腹が空いたから」とラーメンや丼もの、甘い菓子パンをドカ食いするのは自滅行為に他なりません。炭水化物の過剰摂取は消化管へ血液を集中させ、強烈な食後性低血糖を呼び込むからです。
プロが選ぶ間食の正解は、「咀嚼回数が必然的に増え、かつ糖質が極めて低い食品」です。
- 素焼きアーモンド・くるみ:良質な脂質とビタミンEを含み、血糖値を乱高下させずに脳へ持続的なエネルギーを供給します。
- おつまみ用スルメ・あたりめ:硬質な食感により数十回単位で噛む必要が生じ、咀嚼筋を通じて脳幹の覚醒系をダイレクトに叩き続けます。
- 茎わかめ・硬焼きせんべい(塩分補給系):低カロリーでありながらシャキシャキとした歯ごたえが続き、唾液分泌と覚醒を維持します。