旅行系インフルエンサーの投稿を見て「画像加工ではないか」と疑う声も散見されます。しかし、環境省が公表する全国水質調査において、守谷海岸は毎年のように「水質AAランク」の最高評価を獲得しており、かつて「快水浴場百選」や「日本の渚百選」にも選定された確固たる実績があります。透明度に関しては、本州屈指のクオリティを誇っているのは紛れもない事実です。
ただし、現地で「エーゲ海の幻影」を体験するには、明確な気象・環境条件が存在します。SNSの口コミや現地の観察データから導き出した必須条件は以下の3点です。
第1に、「午前10時から午後14時までの順光時間」であること。南向きの断崖であるため、太陽が天頂にある時間帯でなければ海底まで光が届かず、あの鮮烈なエメラルドグリーンは現れません。曇天や夕暮れ時に訪れると、単なる「荒々しい太平洋の崖」に見えてしまうため注意が必要です。
第2に、「波高1.0メートル以下の凪(なぎ)の日」であること。外洋に面しているため、南風が強く波が立つと海底の砂が巻き上がり、透明度は著しく低下します。
第3に、「大潮の干潮前後」です。特に守谷海岸では、年に数回の大潮の干潮時に海が割れ、沖合の渡島まで歩いて渡れる「タイダル・アイランド現象」が発生します。この現象に出会えた瞬間の光景は、まさに神話の世界のような幻想美を醸し出します。