結婚後、一家は米ロサンゼルスへ移住。英語圏での生活は、決して平坦なものではなかったはずだ。言葉の壁や文化の違いに直面しながらも、玉美さんは異国の地で二人の息子を育て上げた。真剣佑が英語をネイティブ並みに操り、ハリウッドのアクションシーンでも物怖じしない度胸を培った背景には、アメリカという環境と同時に、家庭内で「日本人としてのアイデンティティ」を厳しく教え込んだ母親の存在がある。
「どれだけ海外で活躍しようとも、挨拶と感謝の気持ちを忘れてはならない」。真剣佑がインタビューで時折見せる、丁寧すぎるほどの敬語や謙虚な姿勢は、まさにこのロサンゼルス時代に徹底された母親の教育の賜物である。