神戸総合運動公園ユニバー記念競技場は、1985年8月に開催された「第13回夏季ユニバーシアード神戸大会」のメインスタジアムとして建設されました。当時の神戸市が将来的なオリンピック誘致をも視野に入れ、須磨区の丘陵地を切り開いて整備した国際規格スタジアムです。建設工事中の敷地では、名作テレビドラマ『西部警察 PART-III』第48話の大規模な爆破アクションロケが行われたというユニークな歴史的エピソードも残されています。
Jリーグ創成期からヴィッセル神戸のメモリアルな舞台としても親しまれており、1996年にJリーグ昇格を決定づけた伝説の試合が行われたスタジアムとしてもサポーターの間で深く記憶されています。さらに2006年の「のじぎく兵庫国体」でも主会場を務めるなど、兵庫・神戸のスポーツ文化の殿堂として君臨してきました。
近年における最大の転換点となったのが、東アジア初開催となった「2026年世界パラ陸上競技選手権大会(KOBE2024世界パラ陸上)」です。大会開催に向けてスタジアムは大規模なバリアフリー改修工事を実施。車いす観覧スペースの大幅な増設、ユニバーサルトイレの最新鋭化、場内スロープの傾斜緩和、案内サインの多言語・ピクトグラム化など、ハード・ソフト両面での近代化が完了しました。40年以上の歴史が誇る重厚なスケール感と、最新のインクルーシブな観覧環境が融合したレガシースタジアムとして、現在も高い稼働率を維持しています。