つるなしスナップエンドウ育て方!プランター大量収穫の秘訣と失敗の罠

つるなしスナップエンドウ育て方!プランター大量収穫の秘訣と失敗の罠

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春の収穫期が近づくにつれ、家庭菜園者を最も悩ませるのが「うどんこ病」の蔓延だ。4月中旬から5月にかけて気温が20℃前後に達し、空気が乾燥する一方で株元の湿度が高まると、下葉の表面に白い粉をまぶしたようなカビの胞子が急速に広がる。放置すれば葉の光合成能力が奪われ、収穫を待たずに株全体が枯れ上がってしまう。

うどんこ病対策の要諦は、発生してからの農薬散布ではなく「下葉の間引きによる環境改善」にある。開花期を過ぎたら、黄色く変色し始めた地面スレスレの古い下葉を清潔なハサミで順次摘み取り、プランター底部の風通しを徹底的に確保する。また、初期段階の予防策として、重曹を水で800〜1,000倍に薄めた液や、食酢を薄めた手作りスプレーを定期的に葉の表裏へ散布することも、有機栽培の現場で広く実践されている有効な自衛策だ。

土壌トラブルの代表格である「連作障害」についても、甘く見てはならない。エンドウ属は野菜の中でも屈指の連作障害を起こしやすい作物であり、一度エンドウやソラマメなどのマメ科を育てた土壌には有害な土壌病原菌(フザリウム菌など根腐病を引き起こす菌)や毒素が蓄積するため、最低でも4〜5年は同じ場所での栽培を空けるのが農業界の鉄則だ。

ベランダのプランター栽培における最大の強みは、この土壌環境をリセットできる点にある。前年マメ科を植えていない新しい市販の「野菜用培養土」を毎回導入することが最も確実な安全策だ。もし既存の土を再利用する場合は、夏場の透明ビニール袋による太陽熱消毒を施した上で、微生物資材や腐葉土を漉き込み、過去4年間の作付け履歴を厳格に照合してから種まきを行う必要がある。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。