文法知識の抜け漏れにより、英語の上級者でも無意識に誤用してしまうケースが3点存在します。この3つの盲点をクリアすることが、正確な英語を組み立てる鍵です。
盲点1:自動詞における前置詞(to, with, for, about)の脱落
日本人が最も頻繁に犯すミスが、前置詞を省略してしまうことです。「talk」「listen」「look」「depend」などの自動詞を使う場合、直後に名詞を置けないのと同様に、each otherの前にも必ず適切な前置詞が必要になります。
- ❌ 誤り:We need to talk each other.(talkは自動詞のため非文)
- ⭕ 正解:We need to talk to each other.(または talk with each other)
- ❌ 誤り:They looked each other.
- ⭕ 正解:They looked at each other.
- ❌ 誤り:We should listen each other.
- ⭕ 正解:We should listen to each other.
動詞が他動詞(help, love, trust, knowなど)であれば前置詞は不要ですが、自動詞と組み合わせる際は必ず「動詞+前置詞+each other」の形を維持してください。
盲点2:each otherは文の主語になれない
検索クエリでも関心の高い「each other 主語になれるか」という疑問ですが、結論から言えば主語(主格)として使うことはできません。相互代名詞には主格が存在しないためです。
- ❌ 誤り:Each other went to the station.(お互いが駅へ行った)
- ⭕ 正解:They both went to the station. / They went to the station together.
主語の位置に「お互い」という概念を置きたい場合は、「Both of them」「They both」「Each of them」などの適切な代名詞で代用するのが鉄則です。
盲点3:所有格は「each other's」とアポストロフィを付ける
「お互いの〜」と名詞を修飾したい場合は、所有格「each other's」を用います。インターネット上の書き込み等で「each others」のようにアポストロフィを抜かしたスペルミスが見受けられますが、これは文法的に誤りです。
- We visited each other's houses last weekend.(私たちは先週末、お互いの家を訪問した)
- They respect each other's opinions.(彼らはお互いの意見を尊重している)
修飾される名詞(上記ではhousesやopinions)は複数形になるのが一般的ですが、各人が1つずつ持っているものを指す場合は「each other's face(お互いの顔)」のように単数名詞が続くケースもあります。