南米の大地に広がる巨大な鶏肉加工施設。一元管理された衛生管理区域に入るため、取材班は専用の防護服と消毒靴への履き替えを厳格に求められた。ブラジルの食肉加工業における衛生基準は、大方の想像を遥かに超えるレベルで維持されている。
日本へ出荷される鶏肉は、農林水産省が指定した認定施設のみで屠殺・加工される。港に到着したすべての船便は、日本の動物検疫所による厳密な書類審査と現場での現物検査を通過しなければ国内へ持ち込むことができない。2026年の最新統計データを分析すると、違反件数は極めて僅少であり、その大半も温度管理の微小な不備など輸送過程のトラブルに起因するもので、肉質そのものの毒性や汚染による破棄はほぼ皆無であることが判明した。