楼門の手前にひっそりと佇む第一摂社・片岡社(片岡八幡宮)は、知る人ぞ知る縁結びの聖地です。祀られているのは賀茂別雷大神の母君である玉依媛命(たまよりひめのみこと)。平安時代、かの紫式部が「ほととぎす 声まつほどは 片岡の もりのしづくに 立ちやぬれまし」と詠み、通い詰めたエピソードは古典文学ファンにも有名です。
現地の授与所周辺で参拝者の様子を観察すると、20代〜30代の女性やカップルを中心に、葵の葉をかたどったハート型の絵馬を奉納し、ピンクや白の清楚な片岡社縁結び守りを手にする姿が絶えません。SNSや口コミコミュニティに寄せられた体験談を見ても、派手なご利益の誇示ではなく、「片岡社にお参りしてお守りを持ってから、自分の心に素直になれた」「良縁に恵まれただけでなく、パートナーとの関係が穏やかになった」といった、内面的な調和を喜ぶ声が目立ちます。
また、お守りと並んで人気を博しているのが、ユーモラスかつ愛らしい形状の立体おみくじです。特に有名なのが以下の2種類です。
- 八咫烏おみくじ:黒漆調の愛らしい八咫烏を象った木彫り・陶器風の置物型おみくじ。底面の紐を引くとお告げが現れ、吉凶を読んだ後は部屋のインテリアとして飾る人が多数を占めます。
- 馬みくじ:神馬(しんめ)の伝統を受け継ぐ小さな木彫りの白馬がおみくじをくわえている仕様。勝負勘を試したい参拝者や競馬愛好家の間で「持ち帰れる縁起物」として評判です。
参拝者の口コミ評価では、「おみくじの言葉が今の自分の悩みに驚くほど的確に刺さった」「単なる吉凶にとどまらず、行動指針としての含蓄が深い」と評価されており、観光記念にとどまらない実質的な精神的指針として受け入れられています。