数ある実績のなかでも、対外的な評価を決定づけているのがBEAMS B2B プロデュース事例の幅広さです。単なる流行の消費で終わらせず、導入企業の課題解決へと結びつけるディレクションが際立っています。
象徴的なのが、航空業界や交通インフラ、サービス業におけるユニフォームのリニューアル事例です。従来の企業制服は「耐久性」や「コスト」が最優先され、着用者のモチベーションや外部へのブランドアピールという観点が抜け落ちがちでした。同社が手掛けるユニフォームは、現場スタッフの動作解析に基づいたストレッチ性や通気性を確保しつつ、街着としても通用するようなシルエットやカラーリングを取り入れています。現場クルーの自負を高め、離職防止や採用応募数の増加という定量的成果を生み出しています。
空間デザインの領域でも独自の立ち位置を確立しています。一般的なインテリアデザイン事務所が図面や施工の美しさを追求するのに対し、同社は「そこで人がどう過ごし、どんな会話が生まれるか」というコミュニティ形成に着目します。アパレル店舗で長年培った「人の足を止めさせるVMD(視覚演出手法)」をオフィスエントランスや商業施設に応用し、空間そのものをメディア化することに成功しています。