教育関係者の間で「お茶高」の通称で親しまれるお茶の水女子大学附属高等学校。その合格難易度を測る上で、まず直視すべきは各種公開模試における偏差値の高さです。2026年現在の入試動向において、VもぎやWもぎといった都立高校受験者層を中心とする模試では偏差値72〜74、難関国立・私立高校受験者が集うSAPIXや駿台高校受験公開テストにおいても偏差値67〜68前後を記録しています。
高校受験市場全体を見渡した際、国公立高校の女子枠においてお茶高と並ぶ難度を誇るのは筑波大学附属高等学校のみであり、純粋な「女子校」として募集を行う国立高校としては国内最上位に君臨しています。筑波大附属や東京学芸大附属が共学校であるのに対し、お茶高は高校段階から女子のみのクラス編成となるため、難関国立を目指す女子受験生が極めて高い密度で集中する構造が長年続いています。
大手進学塾の教務担当者は次のように分析します。「お茶高の入試問題は、奇をてらった難問奇問の類ではなく、各教科の本質的な概念理解と、それを論理的に記述・表現する学力を極限まで求めてくる。基本知識の暗記だけで解ける問題は皆無であり、教科書の行間を深く読み解く思考力がなければ、偏差値70超の学力層であっても合格最低点に届かない」。単なる学力偏差値だけでなく、学習の「深さ」そのものが問われる入試と言えます。