後継者不足や原材料の高騰など、伝統工芸を取り巻く環境は厳しい。しかし、その逆風の中で20代や30代の若手職人たちが新たな息吹を吹き込んでいる。
彼らが着目したのは、環境負荷の少ないサステナブルな素材と現代的な意匠の融合だ。国産の無垢材を削り出した温かみのある木製雛や、オーガニックコットンを用いた着物、天然草木染めの布地など、地球環境と子どもの未来に配慮した製品が続々と登場している。
何世代にもわたって受け継がれてきた胡粉塗りの技法や桐塑(とうそ)作りの根幹を守りつつ、時代の空気感を貪欲に取り入れる姿勢が、途絶えかけていた職人技に新たな命を与えている。