三色団子の意味と順番の秘密|秀吉のルーツと「秋がない」真相

三色団子の意味と順番の秘密|秀吉のルーツと「秋がない」真相

三色団子の意味と順番の秘密|秀吉のルーツと「秋がない」真相の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

現代に続く花見団子の発祥をたどると、安土桃山時代の終焉期、慶長3年(1598年)3月15日に京都・醍醐寺で催された「醍醐の花見」に突き当たります。主催したのは、天下統一を果たした豊臣秀吉でした。

秀吉はこの日のために畿内から約700本もの桜を醍醐寺山内に移植させ、北政所や淀殿をはじめとする女性たち約1,300人を招く空前絶後の宴を企画しました。当代随一の演出家でもあった秀吉は、花見の席で供する茶菓子として、全国各地から名物を取り寄せるだけでなく、見た目にも華やかな紅白の団子や、春の情景を模した団子を作らせたと伝えられています。

この秀吉の趣向が、のちに緑を加えた「三色団子」へと発展する直接の引き金となりました。武家の権力誇示と雅な茶の湯文化が融合して生まれた団子は、江戸時代に入ると平和な世相とともに庶民の間へと波及していきます。江戸中期の茶屋文化の発展に伴い、庶民が春の花見を楽しむ際の必須アイテムとして「花見団子」が完全に定着しました。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。