精神医学において、演技性パーソナリティ障害はどのように定義されているのでしょうか。アメリカ精神医学会が定める診断基準(DSM-5)では、「過度な情動性と他者の注目を引きたいという広範な様式」とされ、成人期早期までに始まり、以下の項目のうち5つ以上が当てはまる場合に診断が検討されます。
周囲の人や気になる人物の言動を照らし合わせるための特徴チェックリストとして確認してみましょう。
- 自分が注目の的になっていない状況では居心地の悪さを感じる
- 他者との関わりが、不適切に性的に誘惑的または挑発的な行動によって特徴づけられる
- 感情の表出が浅く、目まぐるしく変化する
- 自分への関心を引くために、一貫して身体的外見(服装やメイクなど)を利用する
- 過度に印象的だが、内容や具体性に欠ける話し方をする
- 自己の劇画化、芝居がかった態度、誇張された感情表現を示す
- 被暗示性が高く、他者や環境の影響を非常に受けやすい
- 対人関係を、実際の関係性よりも過度に親密なものと思い込む
特に女性に見られる特徴として、周囲の同情を買うために過剰な体調不良を訴えたり、魅力的な外見を武器にして男性の気を引こうとする行動が目立ちます。ネット上では「演技性パーソナリティ障害の顔つき」といった言葉も飛び交いますが、医学的に特定の骨格や顔立ちがあるわけではありません。しかし、「常に他人の視線を意識した過度なアイコンタクト」「不自然に作り込まれた大げさな表情の起伏」といった視覚的な印象が、独特の雰囲気として捉えられることは多いです。