テレビ画面の中では常に満面の笑みを浮かべ、元気いっぱいに振る舞っていた橋本甜歌ですが、その内面では激しい葛藤と孤独が渦巻いていました。彼女が10代後半に出版した自叙伝『中学生失格』や、後年の告白動画で語られた一次情報は、当時の過酷な精神状態を生々しく浮き彫りにしています。
地元・栃木県の中学校と東京のNHKスタジオを往復する過密スケジュールの中で、学校生活では「テレビに出ている有名人」としての好奇の目やいじめ、孤立に直面。学校では目立たないように息を潜め、スタジオに入ると「明るく素直なてれび戦士・橋本甜歌」を完璧に演じ分けるという、極端な二面性の維持を強いられていました。
当時のインタビューで彼女は、「NHKのスタジオを出て電車に乗った瞬間、電源が切れたように動けなくなった」「みんなが求める“良い子の甜歌ちゃん”と、本当の自分との乖離に押しつぶされそうだった」と述懐しています。この時期に経験した激しい自己乖離とプレッシャーが、番組卒業後の激しい反抗期やギャルカルチャーへの傾倒へとつながっていきました。