大学選びにおいて最も気になる要素の一つが、在籍する学生たちが現場で感じている「生の手応え」です。取材班がキャンパス内外で集めた学生の声や卒業生へのヒアリング結果を分析すると、枚方キャンパスならではの明確な輪郭が浮かび上がってきます。
ポジティブな評価として圧倒的に多く挙がるのが、「専門領域に特化しているからこそ生まれる連帯感と集中環境」です。文系学部のような大規模な講義棟の喧騒がなく、すれ違う学生の多くが白衣を着用して実習棟を行き交う光景は、研究機関そのものの趣を湛えています。看護学部の女子学生(3年生)は取材に対し、「寝屋川キャンパスのようなサークル中心の華やかさはありませんが、国家試験や臨地実習という共通の目標に向かって全員で支え合う連帯感があります」と語ります。
一方で、リアルな不満点として語られるのは、やはり日々のタイムスケジュールと立地条件です。薬学部や看護学部では1年次後期から実験・実習が密に組み込まれ、欠席が即座に進級危機に直結するタイトなカリキュラムが組まれています。「平日夕方に気軽に大阪市内や京都中心部へ遊びに出かける余裕は少なく、学食や自習スペース、周辺のカフェが主な居場所になる」という声は少なくありません。良くも悪くも、専門分野の学業に専念せざるを得ない構造が、このキャンパス特有のストイックな評判を生み出しています。