「ジェラードンYouTubeコント 詳細まとめ」を振り返ると、彼らのチャンネル登録者数が140万人を突破する原動力となったネタの中に、強烈なインパクトを残す「お酒ネタ」が複数存在していたことがわかります。
アタック西本が演じるアクの強すぎるキャラクター(角刈りの強烈な中年男性や、理不尽に絡んでくる酔っ払い客)と、かみちぃが演じる哀愁漂う女性キャラ(如月マロンなど)や奇妙な店員の掛け合いは、YouTubeショートやTikTokで何千万回も再生されました。その中には、居酒屋で泥酔して支離滅裂な持論を展開するコントや、職場の飲み会を舞台にした人間模様のパロディなど、お酒にまつわるリアルかつ狂気的な人間描写が随所に散りばめられていました。
海野裕二はこれらのコントにおいて、異常なボケの2人に対して常識人の視点から鋭く的確にツッコミを入れる「アンカー」の役割を一貫して担っていました。しかし、トリオの看板ネタとして泥酔コントが広く認知されたこと、さらにSNS上で切り抜き動画が爆発的に拡散されたことにより、ジェラードンとお酒を結びつける記号が読者の潜在意識に深く刻まれることになりました。
皮肉にも、コントの完成度と演技力が卓越していたからこそ、「ジェラードン=お酒絡みの破天荒なトラブル」という短絡的なパブリックイメージが形成され、海野の病気休養という現実のシリアスなニュースと結びついて「アル中で倒れたのではないか」という認知の歪みを生み出してしまったと言えます。