今春、NHK総合の大型ドキュメンタリー番組にて、日本の伝統おもてなし産業がどのように世界へ挑んでいるかを取材した特集が放送された。番組内でスポットが当てられたのが、湯畑の目の前に建つこの老舗旅館の取り組みだ。伝統を守る「湯守(ゆもり)」の職人技と、若手スタッフによるグローバルな接客対応の融合が画面越しに深く描かれた。
過度なマニュアル化を避け、一期一会の対話を重視する接客スタイル。朝食に提供される地元・群馬の野菜をふんだんに使ったおばんざいや、焼きたてのパンにいたるまで、細部へのこだわりが随所に光る。老舗でありながら変化を恐れない姿勢こそが、長年ファンを惹きつけてやまない理由だ。