日常生活で離開部への負担を減らすためには、サポートアイテムの活用も有効です。腹直筋離開におすすめの骨盤ベルトや腹部サポートニッパーは、骨盤を安定させつつ左右に広がろうとする腹壁を適度に寄せる役割を果たします。ただし、強く締め付けすぎるとかえって腹圧が上方や下方に逃げて骨盤底筋に負荷がかかるため、幅が広く適切なサポート力を持つ医療用・産後専用設計のアイテムを選ぶのが基本です。
もしセルフケアを数ヶ月続けても改善しない場合や離開幅が指3本分以上ある場合は、医療機関への相談を検討しましょう。相談先の診療科は、まずは産後の経過を診察した「産婦人科」、リハビリテーション指導を受けるための「整形外科」、または腹壁形成を専門とする「形成外科」が適しています。
重度の離開でヘルニアを合併している場合や整容面・機能面の著しい障害があるケースでは、筋肉を中央に縫い縮める外科手術(腹壁形成術・筋膜縫縮術)が行われることもあります。腹直筋離開の手術費用は、ヘルニア合併などの保険適用となるケースでは自己負担3割で10万〜20万円前後、純粋な美容形成目的の自由診療となる場合は60万〜100万円以上になるなど、状態や術式によって大きく異なります。