今でこそ「アップサイクル」や「SDGs」という言葉が日常に溶け込んでいるが、この公園が誕生したのは昭和40年代後半のことだ。当時、高度経済成長とともに大量廃棄され社会問題となりつつあった自動車タイヤに着目し、それを子どもたちの遊び道具として再利用するというアイデアは、まさに時代を先取りしすぎていたといっても過言ではない。
モノづくりの町として知られる大田区らしい職人気質と柔軟な発想が、この空間を形作った。古くなった廃材に命を吹き込み、地域の宝へと昇華させる。そのスピリットは半世紀以上が経過した2026年の今も色あせることなく、訪れる人々に「資源をどう活かすか」という無言の問いと感動を投げかけている。