アニメ本編から数十年を経て描かれた安彦良和氏によるコミックおよびアニメ作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、ハロの出自に関するディテールが現代的な解釈とともに一部ブラッシュアップされています。
『THE ORIGIN』の世界観においては、ハロはヤシマ重工が開発したロボットコンテスト用の素体、あるいは一般市場で広く流通する普及型ロボットとしての側面が強調されました。アムロが自室のデスクでオシロスコープや半田ごてを駆使し、基板を焼き直して独自のスクリプトを組み込むシーンが詳細に描写されています。原典の「サン社製」というレトロフューチャーな玩具設定を尊重しつつも、工業製品としてのリアリティを底上げする演出が施されました。
また、なぜ宇宙世紀のその後の時代(『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』『機動戦士Vガンダム』)においてハロが量産されているのかという疑問に対する答えも、この系譜にあります。アムロが施した優れたAIロジックと基本設計の有用性が戦後広く認知され、アナハイム・エレクトロニクス社などのメガコーポレーションがライセンスを取得、あるいは意匠を継承して民生用・軍事用端末として再商品化したためです。