顔文字の利用において、多くのユーザーが見落としがちなのが端末フォント環境による「文字化け(豆腐化)」と「視認性の破綻」です。SNSで美しく見えている特殊文字デザインは、複数のUnicodeブロックから文字を合成して作られています。
特に東南アジア系言語の文字や合成用記号を過剰に重ねた顔文字は、受信側の端末設定やアプリのレンダリングエンジンによって、四角い枠(□)や文字の重なりバグを引き起こすことがあります。「せっかく気持ちを込めて送った応援が、相手の画面では意味不明な記号の羅列になっていた」という事態は珍しくありません。
また、テキスト読み上げ機能(スクリーンリーダー)を利用している視覚障害者や、音声アシスタントを使用している受信者に対して、複雑な特殊文字は1文字ずつ無関係な外国語や記号名として読み上げられ、メッセージの理解を著しく妨げるというアクセシビリティ上の課題も存在します。大切な局面での連絡ほど、構造がシンプルで破綻しにくいデザインを選ぶ配慮が求められます。