かぼす本来の魅力を余すところなく抽出するためには、絞り方に決定的なコツが存在します。柑橘類の芳香成分(リモネンなど)は果肉ではなく、外皮の油胞(つぶつぶの部分)に最も多く含まれています。
横半分にカットしたかぼすを絞る際は、「断面を上、皮を下」に向けて絞るのが鉄則です。皮を伝って果汁が滴り落ちることで、皮に含まれる上質な精油が果汁に溶け込み、驚くほど芳醇なアロマが立ち上ります。
ただし、強く握りつぶしすぎると皮の白い部分(アルベド)から不要な苦味やエグみが出てしまいます。「優しく8割程度を搾り取る」感覚を意識すると、雑味のない澄んだ酸味だけを贅沢に抽出できます。