インターネット上の情報には、一部で誤解を招く言説も見受けられます。正確な知識を持っておくことで、無用なトラブルや不安を防ぐことができます。
代表的な誤解が「縁結び箸は恋愛専用であり、既婚者や男性には意味がない」というものです。前述の通り、出雲の「縁」とはあらゆる人間関係、仕事の取引先、健康、学問との結びつきを含みます。ビジネスパーソンが商談成立やキャリアアップを祈願して購入する例や、家族円満を願って家族全員分を揃えるケースも非常に多く存在します。
もう一つの盲点は、「箸が傷んだり折れたりした時は不吉の前兆か」という不安です。日本の伝統信仰において、身につけているものや日常の道具が破損することは「自らの身代わりとなって厄を引き受けてくれた(身代わり信仰)」と解釈されます。不吉を恐れる必要は全くありません。役目を終えた箸は、感謝の念を込めて塩で清めてから処分するか、神社の納札所やお炊き上げに納めるのが正しい作法です。