成人の骨格が自然に縮むことはあるのか。結論から言えば、骨そのものが自発的に短くなることはない。成長期を過ぎると、骨の両端にある軟骨組織「骨端線」が完全に閉鎖する。骨端線が閉じた後、骨自体の長さが変わることは生体力学的にあり得ないのだ。
日本整形外科学会などの知見でも明らかな通り、成人の身長が一時的に変化する唯一の要因は、背骨の間にあるクッション材「椎間板」の厚みだ。朝起きた直後と夜寝る前で身長が1〜2センチ異なるのは、日中の重力によって椎間板内部の水分が抜け、一時的に圧縮されるためである。これはあくまで脱水と圧力による可逆的な現象であり、骨格が縮んだわけではない。休息を取れば、水分は再び組織へと戻っていく。