ファンが惹きつけられたのは、画面越しに見せた二人の息の合った芝居だけではない。あの伝説的な場面の陰には、キャストとスタッフが緻密に作り上げた撮影現場でのドラマがあった。
現場スタッフの証言によると、あの名シーンの撮影時は緊張感で静まり返っていたという。監督の緻密な演出指導に応えつつ、賀来賢人と榮倉奈々はリハーサルから互いの距離感や感情の波調を丁寧に確かめ合っていた。重厚なドラマの撮影現場にあって、二人が生み出す空気感は不思議なほど自然体で、互いへの揺るぎない信頼が漂っていたとされる。
そしてドラマのクランクアップから約1年の交際期間を経て、二人は2016年に電撃結婚を発表。作中での「安藤と希美」の切ない絆が、現実世界でかけがえのない愛へと結実したニュースは、日本中を祝福の渦に巻き込んだ。あのドラマチックな場面は、まさに「二人の運命」の始まりを予感させる出来事だったのだ。