ネット上の一部では、「20作目にして原点回帰した王道ハードロック」という側面ばかりが強調されがちですが、詳細なアレンジに耳を傾けると極めて緻密な現代的アプローチが施されていることが分かります。
エンジニアリング面では、ロサンゼルス録音を中心としながらも、現代のハイファイな再生環境に最適化された音圧と定位感を追求。ベースやドラムのタイトなローエンド処理は、90年代のハードロックとは一線を画すモダンな音作りとなっています。また、「恐竜=古い音楽への回帰」という浅薄な見方は誤りであり、「古典的なロックの衝動を、最高峰の現代技術で鳴らす」ことこそが本作の本質です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
B'zのディスコグラフィにおいて、『DINOSAUR』は以下のようなニーズを持つリスナーにとって最高の1枚となります。
- 迷わず聴くべき人:重厚なギターリフと骨太なロックグルーヴを愛するリスナー、タイアップ曲のクオリティを重視する人、ライブでの圧倒的な一体感を音源から味わいたい人。
- 慎重になるべき人:初期B'zに見られた打ち込み主体のデジタルビートや、シティポップ寄りの軽快なサウンドを第一に求めている人。