おしどり夫婦として知られていた二人の関係に決定的な亀裂と負荷をもたらしたのは、2014年に発覚したASKAさんの薬物事件でした。覚醒剤取締法違反などの容疑で逮捕・起訴され、執行猶予付きの有罪判決を受けた際、八島洋子さんは身元引受人として法廷に立ち、夫の更生を誓う証言を行っています。
保釈後、ASKAさんは八島洋子さんの献身的なサポートを受けながら、専門の医療機関やリハビリ施設での治療に専念しました。しかし、2016年の再逮捕騒動(のちに嫌疑不十分で不起訴処分)やメディアによる自宅周辺への連日の過熱取材は、家族全員の精神と平穏な日常を激しく摩耗させていきました。
そして2019年9月、ASKAさんは自身の公式ブログにおいて、同年6月に離婚が成立していた事実を公表しました。公式発表でASKAさんは次のように心情を綴っています。
「私たちは、先月(2019年6月)離婚いたしました。相手(洋子さん)のプライバシーに関わることですので、詳しい理由は控えますが、互いに合意の上での円満な結論です。妻には感謝の言葉しかありません」
報道各社の取材や当時の状況を総合すると、離婚の主たる要因は「愛情の喪失」という単純なものではなく、長年にわたる看病・社会的バッシングへの対応に伴う精神的限界と、子どもたちが成人して独立したタイミングが重なったことによる「精神的距離の再設定」であったことが浮き彫りになります。