ブルーベリーの夏剪定を怠ると実がつかない?収穫後に行うプロの極意

ブルーベリーの夏剪定を怠ると実がつかない?収穫後に行うプロの極意

ブルーベリーの夏剪定を怠ると実がつかない?収穫後に行うプロの極意の真相について、最新情報を詳しくお届けします。

夏剪定の現場において、ハサミを入れるべき対象は明確に選別される。無計画に全体の刈り込みを行うのではなく、樹木の成長エネルギーを意図的に誘導する作業が求められる。

徒長枝の切り戻し:2次成長枝を意図的に生み出す

初夏から夏にかけて、主枝や側枝の途中から垂直方向に勢いよく飛び出してくる太い枝が「徒長枝」だ。この枝を放置すると樹形が乱れ、頂上付近にしか芽がつかない棒状の枝になってしまう。実践すべきは徒長枝の切り戻しである。

勢いよく伸びた枝の長さを確認し、下から数えて葉が5〜7枚残る位置、あるいは全体の長さの3分の1から半分程度を目安にバッサリと切り戻す。切断する位置は、枝の外側に向かって生えている「外芽」の約5mm上部を水平〜やや斜めにカットする。これにより、残された葉の付け根から2〜3本の元気な側枝が2次伸長を開始し、秋までに充実した結果枝へと仕上がっていく。

シュートの処理方法:次世代の主軸を育て老朽枝を間引く

地際から直接勢いよく立ち上がってくる太い新梢を「シュート(サッカー)」と呼ぶ。成木において、これは将来的に古くなった主枝を更新するための貴重な後継者となる。しかし、無数に出てくるシュートをすべて放置すれば、株元はジャングルのように密集し、風通しと採光が著しく悪化する。

シュートの処理方法の原則は「厳選と抑制」だ。株元から発生したシュートのうち、太く健全で配置の良いものを成木1株あたり1〜2本だけ厳選して残し、細くひ弱なものや株の内側に向かって伸びるものは地際から根こそぎ切り落とす。残した有望なシュートについても、草丈が40〜50cm程度に達した時点で先端の成長点を指やハサミで摘心(ピンチ)する。この摘心によって上方への暴走が止まり、低い位置から頑丈な側枝が複数分岐して、数年後に安定した果実をつける主軸枝へと成長する。

幼木と成木の剪定の違い:成長フェーズに応じた割り切り

苗木を植え付けて間もない1〜2年生の幼木と、結実が安定した成木では、夏剪定の目的が根本から異なる。幼木と成木の剪定の違いを認識していないと、若木の成長を著しく停滞させる原因となる。

成木が「来年の花芽確保と樹勢維持」を目的とするのに対し、幼木の目的は「強固な骨格形成」に尽きる。幼木から飛び出す徒長枝は、高さ30cm前後で早めに摘心を行い、幹を太らせて下部からの分枝を促す。もし夏以降に花芽の兆候が見られたとしても、秋から冬にかけて完全に削ぎ落とし、果実へ栄養を分散させない覚悟が求められる。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。