すべての発端となったのは、2006年に発売されたニンテンドーDS用ソフト『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』(ダイパ)です。作中の港町・ミオシティにある「ミオ図書館」の3階には、シンオウ地方に伝わる古い神話や民話が記された書物が並んでおり、その中の『シンオウ昔話 其の3』に以下の文章が存在します。
「むかし ポケモンと けっこんする ひとが いた むかしは ひとも ポケモンも おなじだったから なにも おかしい ことは なかった」
子ども向けRPGという印象を根底から覆すこの一文は、当時リアルタイムでプレイしていた多くのファンを驚愕させました。さらに注目すべきは、2021年に発売されたリメイク版『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』(ダイパリメイク)でも、このテキストが一字一句修正されることなく完全収録された点です。ダイパリメイクのミオ図書館の本でもそのまま閲覧できることから、この伝承が開発陣にとっても決して失言やミスではなく、正当な世界観の一部として扱われていることが証明されています。