新海誠監督に見出され、映画『天気の子』のヒロイン役で日本中にその声と名を響かせたあの夏から、彼女の歩みは止まらない。オーディションで圧倒的な存在感を示した少女は、瞬く間に芸能界の中核へと駆け上がっていった。単なる「声優」や「アイドル女優」の枠には収まらない独特の存在感。それは声の芝居だけでなく、全身を使った表現においてより顕著になる。
役柄ごとに異なる顔を見せる柔軟性は、彼女が持つ表現者としての天性の才能だ。無邪気さと切なさを同居させる天性のセンスは、カメラの前でも惜しみなく発揮される。写真という静止画のメディアでありながら、まるで物語のワンシーンが今にも動き出しそうなストーリー性を感じさせるのは、女優としての経験が確実に血肉となっている証拠である。