この学校の根幹を支えているのが、単位制高等学校という柔軟な教育システムだ。学年という概念に縛られず、卒業に必要な単位を自ら選択して積み上げていく。
その中核を担うのが、年度初めに配られる分厚い「シラバス(シラバス制度)」である。大学の講義案内さながらに数十〜百種類を超える講座情報が網羅されており、生徒は一人ひとり全く異なるオリジナル時間割を作成する。2時間目が空きコマになれば、図書館で読書に耽る生徒もいれば、ラウンジで仲間と議論を交わす生徒もいる。
誰からも指示されない。何時に登校し、どの科目を深め、どう一日をデザインするかは完全に自分次第だ。この強烈な自主性の要求こそが、生徒たちの知的探求心と自律心を急速に研ぎ澄ましていく原動力となっている。