ベランダとバルコニーの違いは屋根!法規制や選び方の盲点をプロが解説

ベランダとバルコニーの違いは屋根!法規制や選び方の盲点をプロが解説

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分譲マンションを購入した際、多くの購入者が「自分の部屋の外にあるベランダは自由に使える自分だけの所有物」と誤認しがちです。しかし法律上、ベランダおよびバルコニーはマンション専有部分と共用部分の区分において「共用部分(専用使用権付)」に分類されます。

区分所有法および標準管理規約上、バルコニーは居住者が日常的に独占して使用できる権利(専用使用権)が認められているに過ぎず、躯体そのものは建物全体の資産です。したがって、勝手なサンルーム化や塗装の変更、アンカーボルトの打ち込みといった改変行為は一切禁止されています。

さらに厳格な制限を課しているのが、消防法の避難経路と管理規約の規定です。マンションのベランダ・バルコニーは、火災や地震発生時における住民全員の非常脱出ルートとして設計されています。

隣戸との境に設置された「蹴破り戸(隔板)」の周囲や、下階へ降りる「避難ハッチ(脱出口)」の上に、大型の物置やウッドタイル、重いプランターを設置することは消防法第8条の2の4(避難の支障となる物件の放置禁止)に抵触します。管理組合の定期点検で撤去勧告を受けるだけでなく、万一の災害時に避難を遅れさせた場合、過失責任を問われる重大なリスクを背負うことになります。加えて、管理規約でバルコニーでの喫煙(ホタル族)やバーベキューが禁止されている物件が主流であり、「規約に違反しない使い方」の把握が必須です。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。