痛くない棘の抜き方決定版!見えない・取れない時の裏ワザと病院基準

痛くない棘の抜き方決定版!見えない・取れない時の裏ワザと病院基準

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「たかが小さなトゲくらい、放っておけば自然に出てくるだろう」という楽観的な判断は極めて危険です。医学的な観点から棘の放置の危険性を検証すると、刺入した異物の性質によって生体反応が大きく異なります。

鉛筆の芯や微小なガラス片、金属片などの無機物は、菌が付着していなければ異物肉芽腫を形成して皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)に伴い数週間かけて角質とともに押し出されることもあります。しかし、木片、植物のトゲ、魚の骨、昆虫の針といった有機物には、土壌菌や表皮ブドウ球菌、真菌などの病原微生物が大量に付着しています。

有機性のトゲが皮下に留まると、免疫細胞(好中球やマクロファージ)が異物を攻撃し、局所で激しい炎症反応を引き起こします。これが棘による化膿の症状です。患部が赤く腫れ上がり(発赤)、熱感を帯び、触れずともドクドクと脈打つような強い痛み(拍動痛)が現れます。やがて好中球の死骸が黄色い膿(うみ)となって皮下に溜まります。

さらに細菌感染が皮下深部の軟部組織へ拡大すると、蜂窩織炎(ほうかしきえん)と呼ばれる広範囲の急性細菌感染症に発展し、腕全体の腫脹や高熱を伴う入院加療が必要になるケースも存在します。また、ガーデニングや農作業中に土が付着したトゲが深く刺さった場合、致死率の高い破傷風菌が嫌気性の深部組織で増殖するリスクも無視できません。

山田 真由
著者

山田 真由

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