愛犬が蜂に刺されたら?顔の腫れ・アナフィラキシー初期症状と応急処置

愛犬が蜂に刺されたら?顔の腫れ・アナフィラキシー初期症状と応急処置

愛犬が蜂に刺されたら?顔の腫れ・アナフィラキシー初期症状と応急処置に関する気になる情報をわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

愛犬が蜂に刺されたと確信、あるいは強く疑われる場合、現場での的確な初期対応がその後の重症化を防ぐ鍵となります。パニックを起こして愛犬を激しく揺さぶったり、患部を強く揉んだりすると、かえって毒の体内循環を早めてしまいます。落ち着いて以下の蜂に刺された犬の応急処置を手順通りに実施してください。

まず確認すべきは、患部に「蜂の毒針」が残されているかどうかです。ここで昆虫の生態による決定的な違いが生じます。スズメバチとアシナガバチの危険性として知られる通り、これらの狩蜂は針に反し(鋸歯状の突起)がほとんどなく、対象を刺しても針が抜け落ちることは稀で、何度でも連続して毒を注入できます。一方で、ミツバチは針に強い逆刺があり、刺すと内臓ごと毒針装置が千切れて皮膚に残ります。

もし皮膚に黒い針と半透明の毒嚢(どくのう)が残存している場合、蜂の針の正しい抜き方を厳守しなければなりません。決してやってはいけないのが「指先やピンセットの先端で針をつまむ」ことです。つまんだ瞬間に毒嚢をポンプのように圧迫し、残っていた毒液を一気に皮下へ注入してしまう結果になります。正しい除去方法は、クレジットカードや硬質プラスチックカードの縁を皮膚に密着させ、針の根元を横から滑らせるように弾き飛ばす手技です。道具がない場合は、硬い爪の先を皮膚に押し当てて水平に払うように掻き出します。

針を取り除いた後、または針が残っていない場合は、速やかに水道の流水を患部に当てて最低数分間洗い流します。蜂毒の主要成分は水溶性タンパク質であるため、皮膚表面に付着した残余毒素を物理的に洗い流すとともに、局所の血管を収縮させて毒の吸収速度を遅らせる効果が得られます。続いて、氷嚢やタオルで包んだ保冷剤を患部に当てて冷却します。ここでの患部の冷却方法と冷やす時間は、冷やしすぎによる局所凍傷や血行障害を防ぐため、1回につき10分〜15分程度を目安とし、直接氷を皮膚に押し当て続けないよう配慮してください。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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