天拝の湯が全国区の知名度を獲得した最大の原動力は、リニューアルによって誕生した本格サウナ「さうな天拝」の完成度にあります。サウナ専門の設計思想が細部まで注ぎ込まれた空間は、流行りのサウナブームを追従しただけの一過性のものではなく、本質的な発汗とリラクゼーションを追求した職人肌の造り込みがなされています。
男性側のメインサウナである「天満宮サウナ」は、菅原道真公を祀る太宰府天満宮をオマージュした厳かな木造建築。鳥居を模した象徴的なデザインと、中央に鎮座する巨大なikiストーブが圧倒的な熱量を放ちます。サウナ室内はほの暗く間接照明が灯り、静謐なアンビエントミュージックが流れる瞑想空間です。ここで定期的に開催される「天拝の湯 アウフグース」は、熟練の熱波師やゲストアウフギーサーによるダイナミックなタオルワークと天然アロマ水の蒸気が融合し、体感温度を一気に限界領域へと引き上げます。
もう一つのサウナである「鎮守の杜サウナ」では、利用者が自ら柄杓でアロマ水を注ぐセルフロウリュが導入されています。石がジュッと鳴り響く音とともに立ち上る極上の蒸気を浴びながら、窓の外に広がる天拝山の樹々を眺める時間は格別です。(※女性側にもセルフロウリュ可能な本格サウナとスチームサウナが完備されており、女性サウナーからも極めて高い評価を得ています)
そして、サウナーが最も称賛するのが水風呂と外気浴のクオリティです。天拝山の清らかな地下水掛け流しの水風呂は、肌を刺すようなトゲがなく、羽衣を纏うように体を優しく包み込みます。火照った身体を冷やした後は、露天スペースにずらりと並べられたととのい椅子へ。目の前に遮るもののない筑紫平野の絶景と、山肌を撫でて吹き抜ける心地よい風を浴びれば、他の追随を許さない深淵な「ととのい」の境地へと誘われます。