クロミの魅力を深く理解する上で欠かせないのが、一筋縄ではいかない奥行きのある公式プロフィールです。ファンコミュニティやSNSでしばしば議論されるのが彼女の「年齢設定」ですが、サンリオの公式見解において具体的な実年齢(〇歳)は明言されていません。ただし、アニメ本編における精神年齢や行動様式は「思春期の少女(中学生〜高校生相当)」として精緻に描かれています。
公式設定に刻まれたクロミの基本属性は以下の通りです。
- 誕生日:10月31日(ハロウィン)
- 好きな食べ物:らっきょう、たこ焼き
- 趣味:日記をつけること、恋愛小説を読むこと
- 将来の夢:白馬に乗ったイケメンの王子様と結ばれること
- チャームポイント:黒いずきんとピンクのドクロ、キュートな尻尾
一見すると乱暴者でレディース集団「クロミズ5(ファイブ)」のリーダーを務める強気な性格ですが、中身は極めて乙女チックです。イケメンに弱く、純情で片思いに悶々とする姿は、完璧すぎない等身大のヒロインとして女性層を中心に爆発的な共感を呼びました。
そして、クロミを語る上で絶対に外せない相棒が、子分であるバク(オオバク)です。ナスのような体型で空を飛び、クロミを乗せて移動するバクは、理不尽にどつかれたり怒鳴られたりしながらも、彼女への忠誠心と家族のような情愛を失いません。公式設定資料でも、バクはクロミの最大の理解者であり、貧乏暮らしを共に支え合う運命共同体として位置づけられています。単なる主従関係を超えた「泥臭い絆」が、物語に温かみを与えているのです。
さらにクロミの代名詞とも言えるのが、黒い表紙の手帳「クロミノート」です。ここには、過去にマイメロディから受けた数々の「被害」が事細かに記録されています。ページ数は数千ページに及び、マイメロディ本人は完全に善意・無自覚でありながら、結果としてクロミが煮え湯を飲まされたエピソード(楽しみにしていたケーキのイチゴを食べられた、ノートのページを破られた等)が恨み節とともに書き殴られています。この執念深さと不憫さの同居こそが、クロミが愛される決定的な要因です。