ネット上の情報やSNSの写真だけで店を選ぶ際、最も警戒すべきは「町家風を謳う観光客向けチェーン店」の存在です。現場取材で見えてきたのは、外観だけを安価な木材で装飾し、提供される料理は冷凍加工品を多用しているにもかかわらず、祇園並みの価格を設定している店舗の急増です。
現地の飲食関係者は次のように明かします。「内装に数千万円をかけた本物の京町家と、張りぼてのイミテーションは、一見すると写真では区別がつきません。しかし、本物の店は出汁の引き方一つから香りが全く異なり、メニューに旬の地場野菜の産地や生産者名が明記されています」。
また、SNSで過度に拡散されている「写真映え特化型の手まり寿司」や「過剰にイクラを乗せた肉寿司」などは、若年観光客で長蛇の列を作る一方、地元民の利用率は1%未満という実態があります。本当に価値ある夜ご飯を求めるならば、ビジュアル重視の投稿よりも、仕込みの手間と食材の鮮度を愚直に発信している個人経営店に目を向けるべきです。