薄毛をカバーするために坊主頭にする際、最も重要なパラメータとなるのがバリカンの「ミリ数」です。多くの人が陥りがちなミスが、「いきなり短くするのは怖いから」と6mmや9mmといった中途半端な長さを選んでしまうことです。
なぜ中途半端な長さは逆効果になるのでしょうか。その理由は、色彩学における「明度対比(コントラスト)」の原理にあります。毛髪が6mm以上残っていると、髪が密集している後頭部やサイドは「濃い黒色」になり、毛量が減っている頭頂部や生え際は「地肌が透けた白色」に見えます。黒と白の色の差が極端に開くため、視線が自然と薄い部分へ誘導されてしまうのです。
一方、毛髪を1mm〜3mm程度まで短く刈り込むと、密度の高い部分でも地肌が透けて全体が均一な「グレー(中間色)」に見えるようになります。自毛と地肌の境界線が曖昧になり、どこからが薄毛であるかが視覚的に判別できなくなるのです。これが、薄毛に似合う坊主のミリ数が「1mm〜3mm」とされる論理的根拠です。
自宅で手入れを行う場合、セルフバリカン長さおすすめの初期設定はまず「3mm」からスタートし、サイドや後頭部の色の濃さがまだ目立つと感じた段階で「1.5mm〜2mm」へと段階的に落としていく手法が失敗を防ぐセオリーです。