見沼天然温泉 小春日和の真骨頂は、贅沢極まりない「非加水・源泉掛け流し」へのこだわりに尽きる。一般的な温浴施設では、湯量や温度を調整するために加水して薄めるケースも少なくない。しかしここでは、地下深くから湧き出た濃厚な恵みを一切薄めることなく、ありのままの鮮度で浴槽へと注ぎ込んでいる。
効能を余すところなく享受したいなら、浴槽ごとの温度設定に注目してほしい。露天エリアには「ぬる湯」「あつ湯」、さらには源泉そのままの温度を楽しめる浴槽が段階的に配置されている。まずは体温に近いぬる湯で副交感神経を優位にし、徐々に身体を慣らしてから高温の掛け流し浴槽へ移動する。この交互浴を重ねることで、自律神経が整い、深いリラクゼーション状態へと導かれる。
ただし、その圧倒的な評判ゆえに週末の混雑は避けられない。快適に過ごすための最大の裏技は、「平日の午前10時台」または「日曜日の夜20時以降」を狙うことだ。特に日曜の遅い時間帯は、日帰りのファミリー層が一斉に退館するため、静寂の中で星空を眺めながら極上の露天風呂を独り占めできる至福の時間が訪れる。