なぜ、多くの若者が「行きたくない」と強く感じるのでしょうか。ネット上の声や当事者への取材を重ねると、根底にあるのは単なるサボり心ではなく、深刻な心理的ストレスであることが浮き彫りになります。
最も多く挙げられるのが「スクールカースト上位層の内輪ノリへの嫌悪感」です。成人式の会場前は、中学・高校時代に目立っていたグループが徒党を組み、大声で再会を祝う空間と化します。過去に地味な立ち位置だったり、からかいの対象になっていた人にとって、その光景は当時のトラウマを呼び起こすトリガーにしかなりません。
さらに「式典後の同窓会が実質的な本番」という空気も大きな壁です。「LINEグループにすら入っていない」「行っても話す相手がいない」「近況報告マウントの応酬に耐えられない」など、自分を偽って愛想笑いを浮かべ続ける時間は、精神的な苦行以外の何物でもありません。無駄な気疲れと数万円の出費を天秤にかけた結果、「行かない」という防衛策を取るのは極めて合理的な判断と言えます。