「全身のあらゆる痛みに通じる」と称され、東洋医学において最強の万能ツボとして知られるのが「合谷(ごうこく)」です。親指と人差し指の骨が合流する谷間に位置し、頭痛、眼精疲労、歯痛、首肩のコリ、さらには風邪の初期症状やストレス緩和まで幅広い適応を持ちます。臨床の現場でも、手のツボ合谷効果の汎用性の高さは群を抜いていると評価されています。
合谷を押した瞬間に「ズン」と重い痛みが走ったり、飛び上がるような刺激を感じたりした経験がある方も多いはずです。この手の甲ツボ痛い理由は、主に2つの要因に大別されます。1つは親指と人差し指の間にある第一背側骨間筋(だいいちはいそくこっかんきん)の慢性疲労です。長時間のスマートフォン保持やタイピングによってこの筋肉が過緊張に陥り、筋膜が癒着してトリガーポイント化しているケースが目立ちます。
もう1つは、首肩から腕へと伸びる橈骨(とうこつ)神経の知覚過敏です。デスクワーク特有の「ストレートネック」や「巻き肩」によって頸椎付近の神経根が圧迫されていると、神経の走行線上にある手の甲の反射ポイントが鋭敏になり、わずかな刺激でも強い痛みとして知覚されます。痛みが強すぎる場合は無理にグリグリと揉み込まず、親指の腹で人差し指の骨のキワに向かって斜め45度の角度でゆっくりと垂直圧をかけるのがコツです。