この問題の影響は松本氏個人にとどまらず、周縁の芸人たちにも波及した。問題とされた会合のセッティングに関わったと報じられたスピードワゴンの小沢一敬氏もまた、芸能活動の自粛を余儀なくされた。お笑い界全体に存在していた「後輩芸人が先輩のために飲み会をセッティングする」という構造そのものが、社会的な批判の標的となった瞬間だった。
かつては業界内の「伝統」や「縦の繋がり」として見過ごされてきた風潮が、現代のジェンダー観やコンプライアンスの基準と致命的に乖離していたことが浮き彫りになった。若手や中堅芸人の間でも、従来の飲み会のあり方を見直す動きが急速に広がり、お笑い界のカルチャー自体が不可逆的な変容を迫られることとなった。