営業終了後、矢田店の建物は速やかに解体工事が進められ、象徴的だったウエスタン調のファサードは姿を消しました。跡地の行方については、マンション建設や商業ビルの誘致など様々な開発案が取り沙汰されましたが、現場周辺の街区特性に合わせた土地利用へと再編が進んでいます。
現場を歩くと分かりますが、ナゴヤドーム前矢田駅周辺は、大型商業施設(イオンモールナゴヤドーム前)や名城大学ナゴヤドーム前キャンパスの開設などによって、過去十数年で歩行者動線が劇的に変化したエリアです。かつてのような「大通り沿いのロードサイド店舗」単体での集客モデルから、学術・商業・住宅が一体となったコンパクトシティ型の街並みへと進化しています。
矢田店の跡地も、こうした東区矢田エリアの土地需要の高度化に組み込まれ、地域の生活インフラを支える敷地として新たな役割を果たしています。かつて夜空に灯っていた巨大な看板の灯りは失われたものの、その敷地は街の発展プロセスの中で無駄なく再活用されています。