光の宴の裏側で、ターミナル駅はかつてない熱気に包まれていた。阪急十三駅やJR塚本駅、地下鉄中津駅の周辺は、打ち上げ開始の数時間前から人波で埋め尽くされた。
当日は中津側の河川敷工事に伴い、観覧エリアが大幅に制限されたことも混乱に拍車をかけた。警察官や警備員が「立ち止まらないでください!」と声を張り上げる中、改札口へと続く通路は牛歩の歩みとなった。しかし、不満の声ばかりではなかった。揉み合いになりかねない人混みの中でも、どこか互いを気遣うような独特の連帯感が漂っていた。長い自粛を乗り越え、同じ夜空を見上げた仲間であるという共通の意識が、殺伐とした空気を受け止め防波堤となっていたのだ。